2015年7月11日土曜日

太平洋食堂~自由・平等・博愛~マルクスにカレーをかけてバターを少々

日本帝国「あぶな~~~~~い!」
「あぶな~~~~~い!」
「あぶな~~~~~い!」

ひょんなことから、お友達になった
嶽本あゆ美先生は
メメントCという演劇集団を主宰なさっています。
もともとは、劇団四季の脚本家さん

昭和、戦争・・・・そういう
題材を演劇にしておられることが多いように
私はお見受けしています

そんな、あゆ美先生に最初にお近づきになりたいっ!
と勝手にほのかな恋心を抱いたきっかけは
太平洋食堂
このストレート・プレイのタイトルと
舞台装置です。

実は私、明治~昭和のレトロテイストが大好き!
元町のお気に入りの居酒屋「のり吉くん」でこの世界観に初めて触れたときから
飲む食べる空間が「レトロ」なの大歓迎!
なんだか、太平洋食堂というタイトルと、舞台装置の写真に
ハートを鷲掴みにされてしまい、
大阪公演のリリースがでたその日に、
チケット押さえていただいてしまいました。

あゆ美先生と話したくて
結局、ほぼ無理やり、
大阪に打ち合わせで出張してきた先生を
神戸の「チベット」たる我が家に
誘い込み
疲れている先生をとっ捕まえて
舞台談義(にははははっは)

その末に生まれた新作があるのですが
その話はまた別の機会に・・・・

とにかく、このお芝居
おもしろかった・・・・
実話なんですよ
国家最大の冤罪事件

「大逆事件」については
私も歴史研究家の端くれゆえ、聞いてはいました
「拙い国家」
おもちゃを壊してしまった赤ちゃんのように
あの時
日本という国は・・・無実の人の名誉を辱め
法の名のもとに、殺した。
でも詳しいことは知りませんでしたし
裁判記録が公開されたのもつい最近のことだと思います。

私は「太平洋食堂」という
いかにも夢にあふれた、温かい名前と
あの
「大逆事件」がどうつながるのか
想像もできませんでした。

とかく
私のようなブルジョア羨望の塊のような人間に言わせれば
「赤」がらみのエピソードはすべて
残酷で、地味で、急進的で
美を否定するところから始まると思いがちですし
「赤」はまさに、「血の赤」を連想してしまうものなんです。

台湾人にとって「赤」は毛沢東、蒋介石
アジアの美が大きく引っくりがえったきっかけとなった
あの「赤」になってしまうんですね。

でも、ヒューマニズムの「赤」は
なんと、温かく、
そして、愉快なものだったのでしょう。

なにより・・・
どうしてあんな愉快な人たちが
「大逆事件」などという、だいそれたことで
刑死するなど、
そんな「陳腐」なことになってしまったのでしょう

別の私の著作でも述べていますが
世界人類の歴史上、もっとも優れた政策の一つが
「冠位十二階」です。

信念なき民主主義は、
恐怖で治める独裁主義に劣ると考えています。

日本という国は1000年もの昔に
後々の子孫が讃え、見本とすべき社会構造を生み出したにも関わらず
未だに、「みんちゅちゅぎ」ごっこで、「じゆう」というおもちゃを
よだれでベトベトにしています。

大逆事件の時点では
冠位十二階から、それでも800年
あの時日本は
カーストと、さして変わらない
「生まれ」によって人を区別して
「新国民」などという言葉を使い
同和地区の人たちを蔑んで
慰みものにすることで
「自分はまだまし」と、下級階層の目を眩ませていたのです。

私たち現代に生きる人間は
二度の大戦を経て
被爆国家となり
敗戦国として
反省からスタートした・・・そんな国民なんです
でも、「じゆう」はいまだ「勝手」と取り違えられ
「自由」にあらず
「みんちゅちゅぎ」は単に、被差別階級と
そのすぐ上の下層階級の垣根が取り払われただけで
主権者であるはずの国民は何もわからないままに
「マイク」だけを渡されて
快適じゃない生活を嘆き悲み、大音響で泣いているだけ

「太平洋食堂」のドクトルは
新しく開店した洋食屋に様々なルールを設けました
「万歳を叫んではいけない」
だから、彼らは叫ぶのです
「日本国帝国あぶな~~~~~い!」

私もいまこそ
「あぶない」三唱を唱和したいと思います!

みなさまもご一緒に
日本帝国「あぶな~~~~~い!」
「あぶな~~~~~い!」
「あぶな~~~~~い!」

そして
「開けたら閉め~るっ」

2 件のコメント:

  1. 開けたら閉める!基本ですよね、、、

    返信削除
    返信
    1. そ、おぎょーぎ良くね。
      鼻かんだら、ティッシュはゴミ箱に、と
      おんなじ

      削除