いま、タンゴ界に必要なタンゴ・プロとは・・・?
タンゴには
サロンスタイルとショースタイルが
ざっとした分類で存在すると思います。
社交を目的としたサロンスタイルは思いやりのダンスです。
ある人は言います。
サロン・スタイルこそが本物のタンゴだ!
おそらくそうでしょう。
万人に与えられた、
心を交わす手段
言語を超え
文化を超え
タンゴは、あらゆる人をつなぎ
そして、癒すのです。
正しい、間違っている・・・そんなものはありません
タンゴにあるのは
在るか、在らないか
人に見せるために踊られるショースタイルはまさに芸術です。
ある人は言います。
ショースタイルこそが究極のタンゴだ!
おそらくそうでしょう。
宙を舞う脚
風を呼ぶ回転
涙を誘う・・・物語
ひと組の男女の時間が昇華し
音楽とその二人が融合し調和するとき
これ以上のペアダンスはないこと・・・
神々しいまでに、タンゴというダンスは
そのことをあらわにするのです。
しかし
これはあらゆる芸術形態に言えることですが
そんな神がかりの「芸術」を表すことができる表現者は
「ひとつまみ」しかいないのです。
高級なブランデーはたまに飲むから「好まれる」のです。
一般の人達に支持される、ダンス文化とは
まさに「私たちの」ダンスである必要があります。
ビールがあるから、お酒を飲むという生活スタイルが発生するのです。
すべてはバランスなのです。
タンゴを万人の生活スタイルに組み込ませ
タンゴが及ぼす喜びをできるだけたくさんの人と分かち合う
そうするからこそ、タンゴの存在意義が生まれます。
これを達成するのは
ほかでもない
「素敵なタンゴの先生」です。
的確な社交ダンス技術を持ち
いっしょにいると楽しくなるような、コミュニケーション技術をもち
「ちょっと踊ってくれない」と言われれば、人を感心させる演舞技術をもつ
そんなバランスの良いベクトル配分を持ったタンゴ・プロ
それが理想のタンゴ・プロであり
今、タンゴ界に求められているタンゴ・アイドルなのではないでしょうか?
愛されるタンゴの伝道者を発掘し、
奨学して、最高の訓練を受けさせ
そして、日本で活躍してもらう
必ずや
日本のタンゴ界を活性化させる「人材」となることでしょう。
プロデューサー アイリーン・チェン
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